昨日行われた、窯跡盗掘対策協議会へ出席してまいりました。今回で3回目となります。昨年は、伊万里市で開催し、今年度は武雄市で開催されました。
盗掘についてですが、有田町でも過去に幾度となく窯跡の盗掘被害にあっています。平成19年から昨年までの統計を確認してみると、盗掘の対策等を行うにつれて被害件数が減少していることがわかりました。年々盗掘被害は減少していますが、なかなかゼロにはなりません。そして共通して言えることは、人気のない場所が狙われる対象になっています。有田町における近年、被害にあった窯跡は以下のようになっています。

原明窯跡
・有田町内で最も多く盗掘被害を受けており過去に7回の盗掘被害にあっています。平成20年から24年まで毎年被害にあっていました。ここは、民家等がない山の中ということもあり度々、盗掘されていました。現在は、重要な遺跡が盗掘によって破壊をされないように様々な対策を行っています。

小溝上窯跡
・小溝上窯跡の被害にあった場所は、道路沿いに所在するものの木が生い茂っており、窯跡のあった丘陵が陰になっていて、道路から見えにくい場所です。パトロールの強化を行うなど対策をとっています。

山辺田窯跡
・山辺田窯跡は、民家が近接しているものの確認された窯体の数が多く、民家裏手の山の中であることから、盗掘の被害にあっています。

盗掘その1	盗掘その2

盗掘の方法もひどく、写真のようなピンポイントで盗掘を行うパターン、量を狙って幅広く掘削を行って盗掘をしていくパターンと遺跡の破壊行為がなくなりません。他の市や町でも様々な被害があっていますし、その時々に応じて新しい対策が行われています。特に有効なのが、地元住民の方からの声かけやパトロールです。この先、盗掘がなくなることを目指して行きたいと思いますので、皆様のお力もお借りしたいと思いますので宜しくお願いいたします。

最後に改めてお伝えします。盗掘は犯罪です。(伊)H29.6.29