連日の猛暑で、体力、気力共に失せ気味の(尾)ですが、ナントか鞭打ちながら日々を過ごしております。今日から8月のテーマ展「戦争の時代～70年前の暮らし」展を始めました。展示数は少ないのですが、館蔵品を中心に展示しています。最近はどうしても終戦記念日があるからでしょうか、8月になるとメディアなどを中心に戦争と平和を考える時期になった気がします。でも、決して8月だけでなく、一年を通し我が事として考えていくことが大事であると個人的には思います。といいつつ、当館でも新しく寄贈していただいた戦時中の小学生が日々の様子を描いた巻物や、統制番号入りの染付鉢、母親のお手製の子ども服などを一か月間、展示しています。戦争中も変わらぬ日常の暮らしがあったことをご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

ところで、先週、7月25日（火曜日）には昨年の有田焼創業400年の継続事業の一つとして、生涯学習課が主催して子ども陶芸教室の開校式が行われました。昨年の参加者は20人に満たない数でしたが、今年は3倍の60人の応募があったそうです。しかもこの事業は磁器のお茶碗をろくろ成形から下絵、上絵まで伝統工芸士の皆様から直接手ほどきを受けて作ることができること、最終日には人間国宝の井上萬二先生から作品の講評をしていただくなど、有田ならでは、有田でしかできないメニューとなっており、なんとも贅沢な内容です。(尾)は開校式直後の有田焼とは？というさわりの講座を担当しました。今回の参加者は1年生から6年生までと幅がありましたので、みんなが理解してくれるような話ができるかなと心配でしたが、子どもたちはパワーポイントの画面をしっかり見てくれていました。
その後、場所を変えて九州陶磁文化館へ。これまた有田の宝ともいえる施設で、展示も素晴らしいものです。副館長自ら説明していただきましたが、この経験をもとに夏休み中、製作に挑む子どもたちです。

みんな、頑張って世界で一つの作品を作ってね！！(尾)H29.8.1

百田さんに活けていただいた今週のお花