毎日ゆであがりそうな日々です。地球全体が異常気象となってきたのかもしれませんが、昔の有田の夏もこんなに暑かったのでしょうか。でも、資料館玄関前の木立が作る日陰を歩くとき、その緑と相俟ってヒンヤリとした冷気を感じます。やはり自然に勝るものはないということでしょう。
今でも町内の龍門ダムや有田ダムは黒髪山の山懐にあってずいぶんと涼しいようですが、以前聞き取りした際に、白川や猿川などの川筋には納涼所があったということを伺いました。町内にあった松煙亭や高砂といった料亭が臨時の席を設け、そこに集った人々は涼み旁、楽しいひとときを過ごしていたということです。

白川にあった涼み台(今泉家提供)	龍門で本幸平の近辺仲間と (大坪家提供)

昔は今のように、クーラーや扇風機のない時代ですから、うちわ片手に気心の知れた人々と美味しい料理やお酒に酔いしれ暑さを凌いでいたことでしょう。昔の人の知恵を垣間見る思いがします。(尾)H29.8.8

百田さんの今週のお花