有田町の景観形成と町並み保存について
有田町では、まちの景観形成について取り組むために、平成元年12月に「有田町都市景観条例」を制定公布しました。有田らしい都市景観の形成を図るために、地域に適応した町独自の「都市景観形成地域」を指定しています。
各地区の性格により「風致保全地区」「歴史的景観形成地域」また、「歴史的景観形成地域」のなかに文化財保護法に基づいた「伝統的建造物群保存地区」を重ねて指定しています。
詳しくは有田町教育委員会文化財課 までおいでください。
(参考リンク)
有田町都市景観条例
有田町都市景観条例施行規則
指定の地域・地区と基準
有田町都市景観条例関係地域・地区範囲図(画像をクリックすると拡大します)
風致保全地区
有田内山の町並みに彩りを添える自然景観を守るため、歴史的景観形成地域の周囲の山々を風致保全地区として定めています。この地区内で建築等の工事を行う場合は自然景観を損なわないよう注意してください。また届け出が必要です。
歴史的景観形成地域
有田らしい歴史的景観を守り、育て、作るため、有田内山地区の一部を除き、風致保全地区で囲まれた市街地を範囲として定めています。この地域で建築等の工事を行う時は、有田らしい歴史的景観を損なわないように配慮する必要があります。この地区内で建築等の工事を行う場合は届け出が必要です。その際、工事内容によっては町より指導・助言が行われることがあります。
伝統的建造物群保存地区
有田は焼き物の町として世界的に有名ですが、その町が長い時間をかけて作り上げた有田内山の町並みは、貴重な文化財であり、生きている町並みとして高く評価されています。町では、国、県の支援を受けて町並み保存を進めています。
保存する地区は内山の「上(かみ)の番所」から「下(しも)の番所」までの範囲で、主に表通りに沿ったところですが、裏通りの一部も含まれます。伝統的建造物群保存地区にある建物は「伝統的建造物」と「伝統的建造物以外の建物(非伝統的建造物)」に区別されます。また、保存地区を特色づける樹木、庭園、石垣、石積、石段、門、塀、垣、石造物、井戸、煙突など、環境を保存するために必要な物件を「環境物件」としています。
「重要伝統的建造物群保存地区」とは?
景観形成と町並み (助成と手続き)
助成について
有田町では、有田内山の町並みを守り、育て、作りだすために伝統的建造物群保存地区の建築物等および歴史的景観形成地域の指定建築物等に対して、予算の範囲内で助成措置を行っています。助成はすべての建築物に対して行われるものでなく、指定建築物や保存地区内での建築物等で、修景基準や修理(保全)基準に該当したものに対して行われます。また対象は道路等より通常望見できる外観に限られます。
助成を受けようとする人は、申請手続きが必要となりますので、 有田町教育委員会文化財課 までおいでください。
手続きの方法
『有田の景観形成と町並み保存』という冊子に詳しく解説しています。最初に「早見表」を見て、該当するページをご覧ください。なお、「届け出書類と添付図書(25〜32頁)」にある申請に必要な書類の様式は こちら にあります。
早見表(画像をクリックすると拡大します)