22 | 染付白鷺図三脚皿 国重要文化財 (工芸品) | 呉須による青一色の地文に、蓮の葉上に三羽の白鷺を配した構図で、外面の三方には木蓮の折枝文を緻密に描き、幅広の蛇の目高台の縁に如意頭形の脚を三方に付ける。1690〜1720年代に伊万里の大川内山鍋島藩窯で制作された。口径28cm、高さ8.5cm、底径17.5cm。 (指定:H1.6.12) | |
23 | 染付山水図輪花大鉢 国重要文化財 (工芸品) | 口縁部から体部にかけ内外面に鎬(しのぎ)をもつ。内面は、口縁部と見込周辺に唐草文帯を描く。見込みは、樹木、垣根のある家、大木の生えた断崖、遠くに月に列をなして飛ぶ鳥を描いている。1640〜1650年代に制作された。口径39.4cm、高さ10.1cm、高台径21cm。 今泉吉郎氏寄贈 (指定:H12.12.4) | |
24 | 色絵桜樹群馬文ハ角壺・色絵桜樹群馬文八角広口瓶 県重要文化財 (工芸品) | 同じ意匠が描かれた蓋付壺3点と広口瓶2点の組み合わせである。壺・瓶の上下を牡丹唐草で埋めた雲形ではさみ、その間に桜樹と、花の下で群れ遊ぶ馬を描いている。壺は口径14.3cm、総高56.1cm、高台径14.6cm、最大径29.6cmである。広口瓶は、口径19.1cm、高さ36cm、高台径9.3cmである。 (指定:H11.5.10) | |
25 | 鉄絵緑彩型紙摺唐花文大皿 県重要文化財 (工芸品) | 口縁は鍔縁で、端部がわずかに立ち上がる。内面は中心と三方に唐花文を、三方唐花文の間に型紙で白化粧土の牡丹文を表している。唐花文は鉄絵の輪郭線を描き、緑釉で充填する。高台は2か所を切り込む割高台である。口径45.6cm、高さ14.7cm、高台径13cmである。 (指定:H15.3.10) | |
26 | 色絵竹虎文大皿 県重要文化財 (工芸品) | 内面は口縁部に黄色を地に花文を、底部から体部にかけて緑色を地に竹葉文を描き、見込み中央に黄色の虎を描いている。口縁端部には口錆が施される。有田初期色絵の一様式として貴重である。1650〜1660年代の制作で、口径31.5cm、高さ7.2cm、底径16.5cm。 (指定:H15.3.10) | |
27 | 染付山水文水指 県重要文化財 (工芸品) | 2か所を絞り、3段に分けられる胴部には、上から、花唐草文、山水文、松と梅が描かれている。口縁部は内面に伸び、蓋受けとなり、施釉されている。1610〜1630年代に有田で制作された初期伊万里の優品で、数少ない茶道具の伝世品である。口径14.8×14.2cm、高さ16.4cm、底径10.5cm。 (指定:H16.3.8) | |
28 | 色絵群馬文変形皿 県重要文化財 (工芸品) | 粘土板を型に押し付け高台を貼り付けて成形した。見込みにはそれぞれが異なる姿の群馬が描かれる。町内猿川窯跡出土の陶片の検討により、伊万里の大川内山に移る前、岩谷川内の有田御道具山(藩窯)で焼成された作品と考えられる。1650年代の制作で、口径16.5×12.5cm、高さ2.6cm。 白雨コレクション (指定:H18.3.31) | |
29 | 灰釉彫文茶碗 県重要文化財 (工芸品) | 箱書きに銘「玄海」とあり、茶道具としての唐津焼茶碗である。唐津焼の草創期の飯胴甕窯(唐津市)で生産されたと考えられ、この窯で筒形の碗は珍しい。胴部に彫文が施され、長石釉が掛かる。口径14.4cm、高さ10.4cm、高台径7.5cm。 個人蔵 (指定:H19.3.14) | |
30 | 色絵唐獅子牡丹文十角皿 県重要文化財 (工芸品) | 典型的な柿右衛門様式の皿で、乳白色の濁手の素地、型打ち技法による成形、唐獅子と牡丹花・柴垣を左右に配し、見込み中央部に余白を作っている。十角の形に、口縁端部には鉄銹を塗る。1670〜1690年代の制作で、口径24.3cm、高さ4cm、高台径15.1cm。 (指定:H20.3.14) | |
31 | 鉄絵緑彩松樹文大皿 県重要文化財 (工芸品) | 口縁は鍔縁で、端部がわずかに立ち上がる。白化粧が内面と外面の半分に施され、内面には松樹が緑あざやかに堂々と描かれている。口縁には、蔓をのばした唐草文が施され、華やぎのある名品である。高台は、2か所を切り込む割高台であり、武雄でつくられた古い製品の特長を持つ。口径47.3cm、高さ17cm、底径14.2cm。 中島宏コレクション (指定:H22.3.12) | |
32 | 銹瑠璃青磁釉蓮鷺文三足皿 県重要文化財 (工芸品) | 初期伊万里後半段階の三足皿で、藍と白が対照をなす見込みの群鷺とそれを取り囲むような外周の蓮池を精緻な陽刻で表し、5種類もの異なる釉薬を塗り分けて多色に彩った類例の少ない名品。1640年代頃に有田の山小屋窯で制作されたと考えられる。口径23.1cm、総高6.6cm、底径8.1cm。 小荷田謙一氏寄贈 (指定:H30.4.13) | |
33 | 柴田夫妻 コレクション 国登録有形文化財 | 平成2年から平成15年にかけて、有田の文化遺産として生産地で末永く保存されるよう、当時東京在住の柴田明彦(故人)・祐子夫妻から九州陶磁文化館に寄贈された江戸時代の有田焼のコレクション10,311点。有田焼の変遷が網羅的・体系的にわかるよう収集されている。 (登録:H18.3.31) | |