45 | 山田神社明神鳥居 町重要文化財 (建造物) | 本社の一の鳥居である。明神鳥居は、柱が八字形に内傾し、最上部の笠木・島木は曲線を描き両端で反りを見せる。天和2年(1682)3月に建立されたが、その後に倒壊し、文化3年(1806)に残った部材を再利用し再建したことが柱に刻まれている。 【所在地】有田町山谷牧甲2322-5 山田神社 (指定:S46.7.10) | |
46 | 山田神社神殿 町重要文化財 (建造物) | 柱間が一間四方の一間社流造という建築様式。屋根は切妻の平入りで、屋根先端が大きく延びて向拝と呼ばれる軒先になったものである。建造は棟札から文化5年(1808)。大正8年に現在地に移築され、珍しい北向きの社殿となった。 【所在地】有田町山谷牧甲2322-5 山田神社 (指定:S46.7.10) | |
47 | 山田神社拝殿天井絵・三十六歌仙絵馬および大絵馬 町重要文化財 (絵画) | 本殿の前面につくられた拝殿は嘉永5年(1852)に再建されたもので、挌天井には干支、名所、七福神、季節の花々などの絵が86枚ある。伊万里楠久津に派遣されていた佐賀藩士・香月洞谷の作とされている。拝殿には、三十六歌仙絵馬と大絵馬が掛けられている。 【所在地】有田町山谷牧甲2322-5 山田神社 (指定:H12.7.27) | |
48 | 唐船城跡 町史跡 | 松浦党の始祖源久の孫三郎栄が建保6年(1218)に築いたと言われている。黒髪山麓の自然丘陵をそのまま城としており、城の防備は南斜面に二本の大規模な竪堀と、帯郭を築いている。一部応時の石垣も残るが、北側裾の石垣は大正時代に地元の青年たちが修理したもので当時のものではない。 【所在地】有田町山谷牧甲2322-2・3・5他 (指定:S46.7.10) | |
49 | 城山観音堂磨崖種子 町重要文化財 (石造物) | 種子(しゅじ)とは仏・菩薩の象徴として書き表す梵字。この一文字が限りない仏の恩恵を授けるという密教観による。この種子は観世音菩薩を表している。慶長2年(1597)に彫られ、当時の有田氏家老・池田武蔵守の逆修碑である。 【所在地】有田町山谷牧甲2322-2 (指定:S46.7.10) | |
50 | 龍泉寺山門 町重要文化財 (建造物) | 龍泉寺は天文元年(1532)に唐船城主有田丹後守親が唐船山の南麓に創建したが、寛文年間(1661〜1673)に現在地に移転した。山門は天保4年(1833)の建立で、本瓦葺入母屋造の四脚門で、装飾性豊かな彫刻が施されている。屋根の妻面は木連格子で蕪懸魚(かぶらげぎょ)をさげる。 【所在地】有田町大木宿乙1337-1 龍泉寺 (指定:S46.7.10) | |
51 | 龍泉寺過去帳 町重要文化財 (古文書) | 「月窓浄心上白川三兵衛霊明暦元年乙未八月十一日」との記載があり、白川墓地にある初代金ヶ江三兵衛墓碑に刻まれた内容と一致することから、李参平こと初代金ヶ江三兵衛の過去帳であるとされた。原本ではなく、ある時期に写されたものである。 【所在地】有田町大木宿乙1337-1 龍泉寺 (指定:S46.7.10) | |
52 | 龍泉寺懸仏 町重要文化財 (工芸品) | 径35cmの鋳銅製の円鏡の中央に鋳銅製の仏像を取り付けたもので、吊金具が円鏡上部に1か所付けられている。鏡の外縁には縁取りが施されており、鏡としての機能は失われている。三体の仏像は、千手観音菩薩座像、虚空蔵菩薩座像、そして一体は不明。 【所在地】有田町大木宿乙1337-1 龍泉寺 (指定:S46.7.10) | |
53 | 大木宿の十八夜祭 町重要無形 民俗文化財 | 毎年8月18日に大木宿で行われる夏祭。集落内を浮立が練り歩く道行が龍泉寺へ着くと、最も大きい一番鉦を「宝」に見立て、若者たちがせめぎあう「ドテカマショ」が行われる。決着が付けば、仕掛け花火の「ジャーモン」が披露される。江戸時代、万治年間(1658〜1661)に行われた雨乞いが起源とも言われている。 【所在地】有田町大木宿乙 大木宿集落〜龍泉寺 (指定:H22.4.28) | |
54 | 大木神社肥前鳥居 町重要文化財 (建造物) | 本社の三の鳥居は地方色ある鳥居である。佐賀を中心とする肥前地方では戦国末期ごろから、この形式の石造鳥居が各地に建てられる。笠木・島木・柱がそれぞれ2〜3本の石材を継いで構成され、笠木・島木は一体化し木鼻は舟の舳先のように反り、柱は下になるほど太くなっている。 【所在地】有田町桑木原乙1317 (指定:S46.7.10) | |
55 | 坂の下遺跡 町史跡 | 昭和42年から48年にかけて発掘調査が行われ、縄文時代後期の土器・石器・編み籠と21基の土壙(穴)が発見された。土壙からは多くの木の実が出土し、食料を貯蔵した遺構だったことがわかった。出土したアラカシの実の一つが発芽し、現在では県立博物館(佐賀市)の庭園で大きく育ち、実をつけるまでになった。 【所在地】有田町山本乙2818 (指定:S46.7.10) | |
56 | 狩場のタブノキ 町天然記念物 | 漢字では「椨」と記す。クスノキ科の常緑高木で、5〜6月に白い花を付ける。材質は硬くクスノキに似る。本樹は樹高20m、幹廻り8.0m、タブノキとしては大きな木。この木の根元には小さな祠があり「狩場明神」とあり、この巨木の名称の由来となっている。 【所在地】有田町山本乙1786 (指定:S46.7.10) | |
57 | 明代青磁皿 町重要文化財 (工芸品) | 昭和42年に大山小学校の東方約150mの水田畦から偶然発見された。大きさは直径10.4cm、高さ2.4cmである。外底面をのぞいて淡い青緑色の釉薬が掛っている。中国明代に作られた。この皿の出土地点周辺は武士の居住区があった可能性を示唆する。 【所在地】有田町立部乙2208-4 有田町歴史民俗資料館西館 (指定:S47.9.5) | |