新型インフルエンザとは
「新型インフルエンザ」とは、人類にとって未知のウイルスによって引き起こされるインフルエンザのことです。免疫を持つものがいないため大流行し、感染した人は重症化して死者も多数に上がります。これまでの新型インフルエンザウイルスは全て、鳥インフルエンザウイルスが変化したもので、20世紀だけでも世界的流行を3度経験し、多くの犠牲を出しました。
なかでも1918年の「スペインかぜ」は、全世界で約4000万人、日本でも39万人が命を落としています。これは「かぜ」ではなく「当時の新型インフルエンザ」だったのです。
新型インフルエンザは、必ずやってくる
最後の流行となった「香港インフルエンザ」から、40年余り。今や新型インフルエンザの発生は、時間の問題といわれています。でも、いつ起こるかは、誰にもわかりません。明日なのか、それとも数年先なのか・・・・。
現在、危機感をもって注目されているのが、鳥の間で世界的大流行を引き起こしている強毒性のH5N1型鳥インフルエンザです。本来人に感染しないと思われていた鳥インフルエンザウイルスが、人にも感染するように変化し、大流行を引き起こすのではないかと恐れられているのです。
短期間で世界的大流行に
交通機関が発達した現在では、世界のどこかで新型インフルエンザが発生すると、瞬く間に世界中に広がると考えられています。
海外のどこかで発生したら、日本到達まで残された時間は1~2週間。流行は2か月ほど続くと考えられています。しかも、その流行の波は1回にとどまらず、2回、3回と続き長期化する恐れもあります。
発生前の今できること
隣の県や県内で1人でも新型インフルエンザの患者が発生したら、佐賀県から学校や保育園などに臨時休業の要請が行われます。また、感染拡大を防ぐために企業活動の制限、物流の滞り、輸入の減少・停止などの事態も発生し、生活必需品が不足することも考えられます。地震などの災害は被災地以外から救援物資が届きますが、新型インフルエンザの流行時には、援助が期待できないばかりか、世界規模での生活必需品の不足も考えられますので、食料や日用品を備蓄しておきましょう。
備蓄は最低でも2週間分、理想的には2か月分を
対インフルエンザ物品
- 不織布製マスク(1人あたり20~25枚)
- 使い捨てのゴム手袋(破れにくいもの)
- 氷枕、水枕
- 漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
- 消毒用アルコール
食糧(長期保存可能なもの)
- 米
- 乾麺類(そば、ソーメン、うどん等)
- 切り餅
- コーンフレーク、シリアル類
- 乾パン
- レトルト、フリーズドライ食品
- 冷凍食品(家庭での保存温度および停電に注意)
- インスタントラーメン
- 缶詰
- 菓子類
- ミネラルウォーター
- ペットボトルや缶入り飲料
- 各種調味料
日用品、医療品の例
- 常備薬(胃薬、痛み止め、その他持病の処方薬)
- 絆創膏(大、小)
- ガーゼ、コットン(滅菌ものとそうでないもの)
- 解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)
※15歳未満の小児の場合、薬の成分によってはインフルエンザ脳症を助長する可能性があります。購入時に医師や薬剤師に確認してください。
通常の災害時のための物品
- 懐中電灯
- 乾電池
- 携帯電話充電キット
- ラジオ、携帯テレビ
- カセットコンロ、ガスボンベ
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー
- キッチン用ラップ、アルミホイル
- 洗剤(衣類、食器など)・せっけん
- シャンプー、リンス
- 保湿ティシュ(アルコールが入っているものとそうでないもの)
- 生理用品(女性)
- ビニール袋(汚染されたゴミの密封用)
- 紙オムツ など
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