子宮頸がん予防ワクチンの効果
子宮頸がん予防ワクチンは世界保健機関(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種とされています。子宮頸がん予防ワクチンのうちサーバリックス及びガーダシルは、子宮頸がんを起こしやすい種類(型)であるHPV16型、18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。シルガード9は、HPV16型・18型に加え、他の5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
子宮頸がん予防ワクチンの接種の「積極的勧奨の差し控え」の終了について
子宮頸がん予防ワクチンは、平成25年度から予防接種法による定期予防接種となりましたが、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みが特異的にみられました。そのため厚生労働省は、平成25年6月14日に「ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について」を通知し、子宮頸がん予防ワクチン接種の積極的な勧奨を差し控えていました。
その後、国の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」において、子宮頸がん予防ワクチン接種の積極的勧奨の再開について検討がなされ、令和3年11月26日に「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について」を通知し、「積極的勧奨の差し控え」を終了することとなりました。有田町においても、国の方針に基づき対象となる方への接種勧奨を令和4年4月より再開しています。
接種に当たっては、ワクチンの「意義や効果」と「接種後に起こりえる症状」について確認し、検討してください。
HPVワクチン接種だけでは子宮頸がんを100%予防できるわけではありません。ワクチンの有無にかかわらず、20歳を過ぎたら子宮頸がん早期発見・治療のため、2年に1回子宮頸がん検診を受けてください。
詳しくは、厚生労働省ホームページ
(外部リンク)でご確認ください。
接種対象者
小学6年生~高校1年生相当の女子(標準的な接種対象者は中学1年生)
接種費用
無料
ワクチンの種類とスケジュール
3種類(2価:サーバリックス、4価:ガーダシル、9価:シルガード9)あり、決められた間隔をあけて同じワクチンを3回接種します

接種医療機関
詳しくは県
ホームページ
(外部リンク)予防接種実施医療機関をご覧ください。
キャッチアップ接種の経過措置について
キャッチアップ接種期間が令和4年4月1日~令和7年3月31日までであったところ、昨夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、キャッチアップ接種期間中に1回でも接種した方は、令和8年3月31日まで最大3回の接種を公費で完了できるようになりました。
対象者
平成9年4月2日から平成21年4月1日までの間に生まれた女性で、令和4年4月1日~令和7年3月31日の間にHPVワクチンを1回以上接種した方
接種期間
令和7年4月1日~令和8年3月31日までの1年間
費用
無料
回数
不足回数分
接種医療機関
佐賀県内の登録医療機関(エクセル:95.6キロバイト) 
キャッチアップ接種の経過措置を県外で受ける場合
県外の医療機関で予防接種を受ける場合には、一旦、予防接種にかかる費用を全額自己負担していただき、その後、申請により町が定める範囲内で予防接種費用を助成します。
<手順>
(1)事前に委託外区域での予防接種申請書(様式第1号)を提出してください。
(2)希望する医療機関で接種を受け、費用を支払います。その際に、領収書と予診票(原本またはコピー)をもらわれて保管しておいてください。
(3)予防接種費用助成交付申請書(様式第3号)に領収書と予診票を添えて、健康福祉課に費用を申請してください。