ネットショッピングで商品を購入した消費者が、販売業者から「決済アプリを使って返金する」と言われ、スマートフォンで返済手続きを誘導されているうちに、「返金」してもらうはずがいつの間にか「送金」してしまっていた、という新手の詐欺に関する相談が全国の消費生活センター等に寄せられています。
詐欺の手口
国民生活センター 報道発表資料より
相談事例
事例1
美容機器をインターネット通販で注文し、支払いは外国人と思われる個人名義の口座に代金を振り込んだ。商品到着は入金確認後1週間程度のはずが、予定日を過ぎても届かなかったため、電話したが、呼び出し音が鳴るだけで繋がらず、メールで問合せをしても2,3日後に連絡すると返信があったきり連絡がなかった。ところが、昨日、外国人と思われる男性から「注文商品の件で」と突然電話があり、「商品が準備できないので返金する」と言われ、LINEでの友達登録を求められた。その理由を尋ねると、「〇〇ペイでしか返金対応していないから」と言われた。怪しい。
(2023年8月受付 40歳代 女性)
事例2
ネット通販約7,000円のアクセサリーを購入した。支払方法は銀行振込のみで、事業者に振り込み完了メールを送った後、「在庫が欠品しているため、注文をキャンセルします」というメールが届いた。「払い戻しは〇〇ペイで行います」との内容で、LINEの友達登録をするよう指示があり、ビデオ通話で指示されるがまま〇〇ペイに数字を言われて入力した。何度か相手から「失敗している」と言われ、複数回操作をした結果、約10万円の送金をしていることが分かった。返金してほしい。
(2023年9月受付 50歳代 男性)
消費者へのアドバイス
・「〇〇ペイで返金します」と言われたら詐欺を疑ってください!
・怪しいと思った場合や詐欺に遭った場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」番に相談!
詳細は
国民生活センター報道発表資料(PDF:339.4キロバイト) をご覧ください。