<きっかけは、無料で商品がもらえるチラシを見たから、知人に誘われたから>
催眠商法(SF商法)にご注意ください
催眠商法(SF商法)とは、閉め切った会場等に人を集め、日用品等をただ同然で配って雰囲気を盛り上げた後、会場の雰囲気で催眠状態となった来場者に高額な商品を販売することといわれています。数ヵ月以上の長期にわたり開催されることもあり、無料・安価な商品を目当てに会場に通う高齢者に個別に声をかけて、高額な商品を販売する手法もみられます。
消費者へのアドバイス
(1)安易に会場に近づかない。勧誘されても不要な商品の購入は断る。
粗品がもらえる、販売員のトークや健康に関する話が面白いなどの理由で会場に通い続け、最終的には高額な商品を契約してしまい、トラブルになることもあります。長期的に会場に通うなかで築かれた販売員との関係や会場の雰囲気によって、勧誘を断りにくくなります。無料につられて安易に会場に近づかないことが第一です。勧誘されても不要な商品の契約は、きっぱりと断りましょう。
(2)大切な老後資金を切り崩してまで購入が必要か考える。
説明を聞いて良いものだと思っても、その場で契約せずによく考えましょう。高額な商品の契約は家族間のトラブルのきっかけになることもあります。周りの人に相談して、本当に必要な商品なのか考えましょう。
家族や周囲の方へ
会場に出向く背景には日常的な寂しさ、娯楽のなさ、健康不安、経済不安等があると言われています。周囲の人が頭ごなしに行動を否定すると、隠れて会場に通ったり、トラブルに遭っていることを隠したりする場合もあると専門家から指摘されています。寄り添った話し合いを心掛けましょう。認知症の場合には、成年後見制度の利用も検討しましょう。