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第118回 産業陶磁器部門 受賞作品

最終更新日:
産業陶磁器部門の作品は、展示期間中【佐賀県陶磁器工業協同組合】にて販売されました。

経済産業大臣賞

氷青磁組鉢(ヒョウセイジクミバチ)【青木 昌勝】佐賀県

青の涼しさ、清々しさを器に溶け込ませ、側面には彫刻を施し、1本、1本の線が時代を刻むが如く。

2位・佐賀県知事賞

sizqu(シズク)【Cacaopottery】佐賀県

水面に落ちたひとしずくの水滴から無限に広がる美しい世界をイメージし制作いたしました。

3位・有田町長賞

素麺鉢セット(ソーメンバチ セット)【川村 正】佐賀県

金魚鉢に見立てた素麺鉢と、つゆ入千代口の渕に青海波を描き、金魚を内外に濃淡をつけて、爽涼な感じがする様デザインしました。

技能賞

空丸プレート・夜空丸プレート(ソラマルプレート・ヨゾラマルプレート)【田中 睦子】佐賀県

元気が出そうな空プレートは外で食べている気分になりそう。
夜空は合わせやすく落ち着いたイメージ。
お家生活の食事やお茶時間に変化をつけて楽しみましょう。
いつまでも美しい空でありますように願いを込めた有田焼。

朝日新聞社賞

染付線紋組鉢(ソメツケセンモンクミバチ)【圓田 拓男】佐賀県

染付、掻き落とし技法により生きた作品を目指し成作しました。

熊本放送賞

浮彫紋 6.5寸皿揃(ウキホリモン 6.5スンサラソロエ)【徳永 弘幸】佐賀県

弊社にある転写の図案をデジタル化して、石膏型における彫の文様として再活用(リデザイン)しました。
自らのルーツを探り、それを基に新しいものを生みだす。
自社のなかでの「温故知新」です。

佐賀県商工会議所連合会賞

花結晶プレート(ハナケッショウプレート)【株式会社陶葊 『陶葊窯』 土渕善亜貴】京都府

結晶釉という釉薬は、釉薬が溶けて冷却する過程で結晶が出る特性を持った釉薬です。
この結晶化する特性を活かして作り上げたのが、花結晶です。
器の表面に、まるで花が咲いたかのよう美しい文様が浮かび上がることから、陶あんではこれを「花結晶」と命名。
2つとして同じ文様が出ないのが特徴で、多種多様な結晶の形を楽んでいただけます。

佐賀新聞社賞

か・け・わ・け(カ・ケ・ワ・ケ)【兼石 哲也】佐賀県

外面(壁)のみを色釉で、その他(内側及び裏面、ハンドル等)は白とし、色釉と磁器の白さとのコントラストを強調した掛け分けとした。
外面(色釉部分)はレリーフによって、奥行き、立体感を表現。
全体としてシンプルな仕上げ都市、持ちやすさの機能にも配慮。

サガテレビ賞

料理、明日への誘い(リョウリ、アスヘノイザナイ)【吉天.てん、まる。工房 原田 陽介】佐賀県
日々の献立を考え創作して器にもりつけます。
うまいデザート、美味しい食事にありつけ、楽しい生活ができる事を願って造りました。
プレートは中心を太陽と見たて宇宙の波動を描いたモデリングはその太陽のエネルギーを糧に大地に育む生物を型とした。

陶業時報社賞

染付大根文尺皿(ソメツケダイコンモンシャクザラ)【山口 台丹】長崎県

鍋島焼の代表作に少しでも近づきたいと挑戦してみました。

西日本新聞社賞

『青白磁彫組鉢』(セイハクジボリクミバチ)【植木 薫】佐賀県

今、人々の心が暗闇に巻き込まれる中、少しでも食卓での器は清らかさがある器で食事をしてほしく青白磁にまとめ『あげたうつわ』です。

日本経済新聞社賞

鎬手 コスモスブラスト 緑茶器(シノギデ コスモスブラスト リョクチャキ)【寺内 信二】

やきものの古くからある技法の一つに「鎬手」と言うものがあります。
蛇腹折みたいに縦に美しく施された形状は植物の「木賊」にも見え、縦にまっすぐ延びる様は力強さ繁栄を意味します。
星空のような空を呉須(絵の具)で表現しました。

読売新聞社賞

彫紋(チョウモン)【嶋田 敏生】佐賀県

ロクロにて厚手に創り小さな寄り合いに使うように見た目の美しさに中心を置きました。

有田焼卸団地協同組合賞

天目銀滴銘々皿(中)(テンモクギンテキメイメイサラ(チュウ))【井上 祐希】佐賀県

天目の素地にドリッピングで模様を施しています。
一つ一つ異なる景色をお楽しみください。

佐賀県陶磁器工業組合賞

染付つる七宝花型皿(ソメツケツルシッポウハナガタザラ)【橋口 博之(有)しん窯】佐賀県

古陶磁に倣ったお皿に縁起の良い七宝と成長や繁栄を表すつる唐草の文様を組み合わせました。
和・洋・中の料理を盛れる令和の染付です。

佐賀県陶磁器商業組合賞

雪夜月 絵変わり5寸平皿(ユキヨヅキ エガワリゴスンヒラザラ)【福田 雄介(福珠窯)】佐賀県

月明りに照らされて輝く夜の雪が風に舞い、その奥におぼろげに浮かぶ草花や動物たちの姿。
黒マット調の釉薬の上に動植物が描かれた伝統的な絵柄を配し、その上から銀彩を重ね雪夜月を表現しています。

肥前陶磁機商工協同組合賞

金地白釉”シンショク”(キンヂハクユウ”シンショク”)【原田 吉泰】佐賀県

領域への浸食、自然の力による浸食は、途々にではあるが、元あったものを良くも悪くも新しい”色”へと変化させていく。
人の心も、病いも、考えも周りの影響により少なからず変化が起こるのであればそれもまだ”新色”への”浸食”の始まりとして、出来るだけシンプルにキレイな色で表現してみようと思いました。

第118回 産業陶磁器部門 出品者、招待作品

 出品者、招待作品一覧(こちらからダウンロードできます。)(PDF:122.6キロバイト) 別ウィンドウで開きます

第118回 産業陶磁器部門 審査評

2022.4.7

第118回 有田国際陶磁展 産業陶磁器部門 審査評

 審査員長 崔 宰熏

 

 いまだに進行形であるコロナパンデミックやロシア・ウクライナ戦争、地球気候変化の問題などは私たちの生命と健康、暮らしを脅かし、生活全般に大きな変化をもたらしている。作り手は持続可能なものづくり、循環サイクルに対する必然性に社会的な責任感を持ち、システム導入に努力している。

このような背景の中、第118回有田国際陶磁展は44名の出展者による48点の作品が応募された。前回や前々回に比べると出展数は減少し、コロナ禍の影響で海外出展が制限されたが、出展された多くの作品は時代的な状況を直視した上で高いレベルのクオリティーを感じさせるものだった。また、伝統の技術や表現を時代に合うよう昇華させた作品からは有田焼400年の歴史の上に相応しいスピリッツを感じた。

経済産業大臣賞に輝いた《氷青磁組鉢》は、鉢の側面に施してある無数の縦線彫りが霧の湖に現れる木立のような幻想的なイメージを感じさせ、静けさの中にしっかりとした存在感を醸し出す作品であった。端正なフォルムを持ち、表情豊なマットの青磁釉の濃淡が優しく、見る人に清らさと安らぎまでを与える作品であることが評価につながった。

佐賀県知事賞の《sizqu》は、皿の縁側にイッチンを用いて繊細に描かれた滴模様が特徴的で、模様周りの褐色と青磁色の釉の混じり合いは滴を通してみる景色を連想させる。皿全体の淡い青緑調の色とも調和し美しく豊かな表情を与えてくれる。実際料理を載せて使って見たいと思わせる作品であった。

有田町長賞を受賞した《素麺鉢セット》は、伝統的な染付と色絵技法を用いて描かれた金魚の姿と余白のバランス、そして外側の躍動感ある表現のコンビネーションが綺麗な作品であった。鉢の縁部分に描かれた青海波の描き方にも丁寧さが伝わっている。

技術の競争と知識の増進を目的として始まった有田国際陶磁展が技術発展のみに留まらず、使い手の生活を見つめ、デザイン思考を通して創造性を広げ、用の美を審美的に提案することで、暮らしを豊かな方向へと導く発表の場として常に発展していくことを期待している。

また、この有田国際陶磁展を通して有田のやきものづくりの伝統を継承するとともに若手作家たちが互いに刺激をし合い、ものづくりに増進することができる事を心から願っている。

第118回 産業陶磁器部門 審査員

第118回産業陶磁器部門審査員 (50音順・敬称略)
氏名 所属 備考 
今井 朗子(いまい あきこ)株式会社世界文化社 執行役員 学習院大学文学部国文学科卒業。
世界文化社入社後、「家庭画報」編集部配属。その後、女性誌、ウエディング誌の編集長を経て、2004年より2009年まで「家庭画報」編集長をつとめる。

現在は出版事業に加え、企業や団体のオウンドメディア運営及び企業や団体が資産として保有する史資料のデジタルアーカイブ事業も担当。

2017年より、全国漆器協会主催「全国漆器展」の美術工芸品部門にて審査員をつとめる。
内木 雅子(うちき まさこ) 株式会社大文字 代表取締役 埼玉県出身。
料理研究家のアシスタントなどを経て、父の経営する株式会社大文字へ入社。2014年より現職。

大文字は、良質でかつ手頃な価格で提供できる普段使いの器を、ブランド名や作家名に頼ることなくセレクトした和食器専門店。

器をはじめて購入するような若者層から、飲食店やコーディネーターなどのプロまで幅広い顧客を持つ。
崔 宰熏(チェ ゼフン) 愛知県立大学 美術学部 デザイン・工芸科 陶磁専攻 教授学歴:愛知県立芸術大学美術研究家デザイン専攻修了
職歴:株式会社INAX総合技術研究所サステナブル研究室
   株式会社LIXIL WTJデザイン・新技術統括部モノづくり工房
専門:プロダクトデザイン・陶磁器デザイン
活動:2002年第6回国際陶磁器展美濃陶磁器デザイン部門グランプリ受賞、2014年第10回開催時には審査員となる。日本陶磁器デザイン協会に所属し、大学院研究室では人間の生活と陶磁器デザインの中で一人ひとりの持つ素質と個性に合わせた指導で、産地との連携や産学共同の取組みなどによるリアルなものづくりを覚え、デザインできることを目指す。また、国際交流や発表の場を通して異なる文化や考え方を持つ人々と疎通し、自分の世界観を広げ将来の目標をつかむきっかけとなる指導を行っている。
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